
陸上油田設備とは異なり、スペースが限られた海上油田設備では「施設の簡素化」、「操作コストの軽減」、さらに「安全操業の確保」などの観点から、混相のまま安全に移送することが求められています。
そこで、流体を混相のまま移相する多相流ポンプに関心が寄せられています。
二軸スクリューポンプは容積型のポンプであり、低圧部から流体の一定体積をとじ込んで、高圧部にそれを押し込むという動作によって昇圧を行います。
そのため、流体に速度エネルギーを与えて圧力を得る渦巻き式などのポンプと比べ、流体の粘性にあまり影響を受けないばかりか、ほとんどがガスである気液2相流(例えばガスの体積比:GVF=95%程度)でも、昇圧することが可能であり、また、比較的大きい吐出圧力を得ることが出来ます。
二軸スクリューポンプは元来多相流を得意とする性質をもっています。
遠心型ポンプにくらべ気体混入比率が増加しても性能低下が少ないことが実証されています。
この多相流ポンプは石油公団石油開発技術センター柏崎テストフィールドにて試験運転を終了した後、中東地域で油田操業をしている合同石油開発(株)のフィールドにおいての実証試験の成功により高い評価を得ました。(2000年に実施済)

| 型式 | TH75MH |
|---|---|
| 処理液量 | 36.4m3/h(GVF 0%)、Diff.Prs.=600psi |
| 約3m3/h(GVF 90%)、Diff.Prs.=350psi | |
| 吸入 | 0.69MPa(100psi) |
| 吸込 | 最高 4.83MPa(700psi) |
| 吐出 | 通常 3.10MPa(450psi) |